クラブロクラブ

自然な波に乗せられて

徐々に淡々と近づく駅に

楽しい旅の2日目の朝は早いものです。

朝食もビュッフェ形式ですが、混み合うために宿泊者別に時間帯がわけられていて、私たちは早い時間帯での朝食となっていました。眠い目を擦り朝食会場に行くと、朝は朝で素敵な料理がずらりと並びます。晩にあれだけ食べたのに、なぜ朝早くからこんなにも食べられてしまうのか分かりません。

 

部屋に戻ると自然とみんな二度寝です。あっという間にぐっすりです。こんなに気持ちのいい二度寝もなかなかありません。

 

チェックアウトをすますと、市街地へと車を走らせます。この旅では必ず行くと決めていた場所はほとんどないのですが、市街地の商店街にある小さな店に立ち寄ることだけは決めていました。そこへ向かいます。着くころにはすっかりお昼になっていて、食べてばかりのような気がしますが、それでも不思議なものでお腹がすいてきます。この地域で名物となっている肉を食べようと店を探し歩いていた時、ふと友人が肉の店を2軒はしごしようという提案をしてきました。当然のように私たちはその肉の定食を食べることしか考えていなかったのですが、こういう提案があるときはこれもまた当然のように私たちはそれに乗るところがあります。

 

お昼時はどの店も混んでいて、いくつか目星をつけていた店がいっぱいで入れなかったので、通り道で見つけた一軒の店に入ることにしました。はしごすることになったので、定食はやめて単品をいくらか頼み、なんとなしにメニューを見直していると、ネギのてんぷらが目につきました。よくよく見ると、その店はもちろん肉もさることながらネギもウリにしているようだったので、試しに注文してみることにしました。結果的に、この店にはとても満足させられました。肉も文句なく美味しかったのですが、追加で頼んだネギのてんぷらが絶品でした。8かけの肉をジャンケンで取り合ったことも昔懐かしく、印象的な場面でもあります。

 

店を出て、二軒目を探します。少し道を横にそれたところにある店、これはわりと有名なお店らしいのですが、そちらに入ることにしました。ここでは、定番の焼いた肉だけでなく、煮込んだものもあり、これがまた想像以上に美味しく、すでに十二分にお腹いっぱいなのに軽く平らげてしまいました。思いもよらなかった昼食のはしごは、まったくの後悔なし、充実した昼食となりました。

 

さて、ようやく例の店に。一階にあるのかと思っていましたが、二階でした。細い階段の壁には、私たち4人が好きなものに縁のある商品が展示されていました。店自体はとても私たちが寄るような店ではないのですが、その縁のために来る人が少なくないことは容易に想像できます。レジのまわりにもそれらの品がここそこに飾られていました。とはいえ、何かいいものがあれば買おうと店内を見渡していると、私の好みの、というよりも、これが私の好みだったと気がつかせてくれるようなハンカチを見つけました。こういう出会いはとても嬉しいものです。商品を買うともらえるそれ関連の紙もついでにもらい、晴れやかな気分で店を後にしました。

 

私はその日のうちに新幹線に乗らなければならなかったので、そう考えるとすっかりいい時間になっていました。前日は寝不足のために大事をとってハンドルを握りませんでしたが、この日はしっかり二度寝までしていたので、友人と交代しながら高速を帰ります。

 

この旅の友人たちとは、これからもこうして非日常的にしばしば会うことでしょう。

当時の日常が今では非日常になり、今は今の日常があります。

新幹線の駅が近づくにつれて、もっと遠くにあればいいのにと思わずにはいられない、気がつけばそんな旅になっていました。