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クラブロクラブ

自然な波に乗せられて

二ヶ月早い師走

大学時代のゼミの先生には、とても大事なことを教えてもらいました。卒業後も不定期ですが、平均すると年に1回くらいのペースでは会っています。

毎年、現役生からOB・OGが一堂に会するゼミ総会が開かれているのですが、私は地方に住んでいるため、なかなか参加することができないでいました。先日、それとは別に、その先生をお祝いするためのサプライズパーティーが開催されるとのことで、何ヶ月も前から仕事の都合をつけるように調整していました。

 

当日、朝から新幹線に乗り、会場へと向かいます。

私のゼミでの振る舞いというのは、実におとなしく、闇に隠れて生きるようなものなのですが、私はそのゼミのわずか5名の2期生ということで、なんとなく立場を保っています。しかも1期生はさらに少なく2名、うち1名は別の仲間うちの先輩にあたり、もう1名は留年しているため最後の1年は私たち2期生とともに授業を受けているため、その事実がさらになんとなくの私の立場を保たせています。

 

驚くほどしっかりとサプライズに驚いていた先生は、とても嬉しそうでした。ほどなくして、さらなるサプライズとして、奥さんと娘さんも合流、これにもしっかりと驚く先生はどこか幸せそうな様子に見えました。

 

二次会、三次会と続くにつれ、徐々に人は少なくなっていきましたが、翌朝が早いということで先生は三次会のあと、娘を連れて帰りました。が、奥さんが残り、世代が上のメンバーを何人か連れて、労いの会を開いてくれました。

 

すでに四次会、はじめのパーティーがお昼から始まっていたとはいえ、すっかり深夜です。終電が近づくものの、奥さんはすっかり酔っぱらっていて帰る気がありません。

私はその日、友人宅に泊めてらうことになっていたのですが、奥さんと変える方向が同じということで、先輩から私は残ってタクシーで帰れ、という指令に。うまい具合に他のメンバーが終電のタイミングで抜けることになり、私は残されました。

 

そこからです。奥さんの、先生に対するうっぷんがとめどなく溢れ出します。

学生時代、何度か先生宅におじゃましたこともあり、奥さんも私の性格的なことについてはある程度わかっていて、社会で生きていくうえで足りていない私の資質についても心配してくれています。たぶん先生も私のことをずいぶん心配してくれているのでしょう。私は周りから心配されがちな方なので、そういう気の遣われ方にはわりと敏感です。だからこそなのかもしれません、私に対して先生に対する愚痴が出てきたのは。

それに対して適切な回答を出すことはもちろんできませんので、ひたすら聞きました。おかげさまで、人の持つ様々な面が垣間見える時間となりました。だからといって、どうということはありませんが、次に先生に会うときには、それとなく奥さんの望みが叶うように遠回しな話をしてみたいなと思います。もちろんできるかどうかはわかりません。

 

五件目、六件目と続き、気がつけば朝の五時をまわり、すでに始発が走り出していました。すでに奥さんはほとんどぼんやりとしていて、なんとか電車に乗ったものの、すぐに寝入ってしまいました。私の方が降りる駅は早かったので、少し心配ではありましたが、一応、奥さんを起こしてあいさつだけして、電車を降りました。

 

不思議と眠たくならない長い夜でした。

 

本来は友人宅に泊まり、6時半にはともに旅行へと出発する予定だったのですが、友人宅の最寄駅にある漫画喫茶でほんの20分ほどの仮眠をとり、友人が迎えに来るのを待ちました。

 

この日は人の光と影をたくさん見ました。