クラブロクラブ

自然な波に乗せられて

なかなか予定通りにはいかないものです

とある映画が気になっていました。

わりと私の好みのジャンルの映画と誤解されやすく、私の好みの監督作品と誤解されやすいのですが、むしろ苦手なジャンルでまったく気にしていなかったのですが、私の好きな作品の作者が自身の作品と絶妙にリンクさせながら絶賛していたこともあり、徐々に気になり始めました。

 

映画は基本的には一人で観に行くことがほとんどなのですが、知人を誘ってみようかと思いました。その知人がこの映画に興味があるかどうかは定かではない、むしろさほど興味はないのではないかと思いましたが、映画自体はわりとよく観ている印象があったので、一応聞いてみました。

 

かくして珍しく人と映画を観に行くことになりました。一人ならどんなにおもしろくない作品だったとしても、一人でムッとしていれば済むのですが、人と行く場合、しかもこちらが誘っている場合は、期待外れの作品だったらどうしようかという不安を大きく抱えることになり、独特の緊張感があるものです。

 

私の仕事の都合で中途半端な時間の待ち合わせになりましたが、知人は休みだったこともあり、ずいぶん早くから到着。私はというと不慣れな交通手段に若干の遅れ。とはいえ開演までは少し時間があったのでチケットだけ先に買っておいて、軽くお茶をしてから臨みます。

 

とても素晴らしい作品でした。そして、どこがおもしろいのか言語化することがとても難しい作品でした。みんながみんなこれをおもしろいと言っていてはいけないような気がしますが、ここまで評判になるのもよくわかります。強烈な作家性とでもいうのでしょうか。恐ろしいまでの作り込みと物凄い情報量で、これは一回観ただけでは消化しきれません。おかげで私のレベルでは語るに語れない、しかし素晴らしいことはわかる、そんな作品でした。

 

高揚感を抱えたまま食事をしながら、いろんな話をしたような気がします。

そして、あっという間に終電の時間となり、慌てて駅へと向かいました。