クラブロクラブ

自然な波に乗せられて

エンドレスリピート

二人の友人に会った次の日、また別の友人に会いに行きました。

 

待ち合わせたのは何度も何度も利用していた、けれども今となっては降りる度に見慣れなくなっていく駅です。待ち合わせといっても、間もなく1歳になろうかという〇ちゃんがいるので、外に出られるタイミング、出たいタイミングに合えば、ということにしておきました。

 

準備が間に合わないとの連絡が来たので、構内でお昼ごはんを買っていくことにしました。お弁当にしてもよかったのですが、なかなかピンとくるものがなかったので、中華のお惣菜やサラダと、大ぶりのおにぎりをいくつか選び、ついでにケーキも頼みました。

 

気のせいか少しばかり足取りが早くなります。

 

挨拶もそこそこに、テーブルに買ってきたおかずを広げると、〇ちゃんと二人、〇ちゃんのごはんを用意する友人を待ちます。まだ言葉を話せない〇ちゃんは、見かけない人物に興味を持ったのか、はたまた警戒しているのか、小さな目でじっと見つめてきます。私も負けじと細い目を大きく開けて見つめ返します。文字通り言葉にならない会話のあと、ふきんで遊びました。何が楽しいかわからない遊びです。

 

お昼ごはんのあとに、コーヒーを淹れてもらいました。〇ちゃんはイスから抜け出し、遊びはじめています。〇ちゃんの動きに合わせてこちらが動くと〇ちゃんは少し嬉しそうにします。またその動きに合わせて〇ちゃんが動き、その動きに合わせて動くと、さらにその動きに合わせて動きます。その繰り返しの中で、私は〇ちゃんと友だちになりました。

 

私が最近どっぷりはまってしまったモノは、世間一般から見るとちょっと距離を置かれるようなジャンルで、まさか自分自身でもそれにはまるとは思いもよりませんでしたから、そう見られることは自覚した上で、それでもいいと思えるくらい強烈に惹かれてしまっていたので仕方がありません。

ここ数週間で何人かの人にその話をしてきたのですが、それぞれがそれぞれの反応をするのですが、もちろんそのことで何が変わるということはありません。そういった意味では期待通りです。

さて、その友人にもそのことを話します。正確に何と言ったのかは言われたその瞬間から忘れてしまうほどだったのですが、やはりこの人は私が意識していないけれど確かに求めていた答えを、自然にさらりとストレートに言葉にしてしまいます。一歩か二歩踏み込んだことを。

友人はすぐにスマホで検索して、どれがどうなのかということを聞いてきます。私がはじめはこれがこうで、次にこれがこうだったのが、不思議なことに最終的にはすべてこうだ、という説明を終える前に、友人が、こうだったこれがこうなって、こうだったこれもこうなったんだ、と憶測で話してきたのですが、まさしくその通りでした。

この一連の流れと同じようなことが、これまでにも何度もあったような気がします。

たぶん、この先も幾度となくあるような気がします。

 

数日後に〇ちゃんの1歳の誕生日がやってきます。

少し早いのですが、何かプレゼントをあげようと思いました。

私はプレゼントをあげるのももらうのも苦手で、そもそも物に興味を持つことがさほど多くないので、あまり気の利いたものを選ぶことができません。なのにその友人は、意味づけの天才なのではないかと思うくらい、おおげさなまでに喜んでくれます。

世の中には人を喜ばせられるものがそんなにたくさん溢れているわけではないと思うので、このあたりで一度期待感をフラットに戻しておかないと今後が大変になるなと思っていたのですが、案の定、なかなかこれというものも見つかりませんでした。当日の荷物の都合もあったので、何日か前に電話で注文して、当日私がいる時間帯を指定し、友人宅まで届けてもらうことにしました。

予定の時間が過ぎたころ、携帯が鳴りました。届け先がわからないとのことでした。どこまで来ているのか、どこがわかるのか、質問をしてもどこかずれた回答ばかりで、明らかにわかる場所からどのように行くのかを伝えようとするのですが、それでもトンチンカンなことばかりで、まったく先に進みません。何度言っても無駄なようだったので、5分ほど歩いたところにある交差点で受け取ることにしました。ただ待っているだけで届くから頼んだのに、貴重な時間がずいぶんと無駄になってしまいました。これなら行きに店によって買ってきた方がいくぶんかましでした。慣れないことをすると、得てしてこういうことになるものです。

 

花柄の服を着た〇ちゃんは、ピンクの花束を見てちょっと嬉しそうにしていたかもしれません。