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クラブロクラブ

自然な波に乗せられて

スーツケースと電車

待ち合わせたのは初めて降りる駅でした。もうすぐ12時半になろうかというところでした。

改札を出て、ほどなくすると二人がやってくるのが見えました。その二人はお互いに唯一無二の親友と言える関係です。私にとっても二人はとても仲の良い友人たちです。

会うや否や、少し大きくなったね、と言われました。

 

二人は同じパスタを頼みました。私も本当はそれが良かったのだけれど、三人とも同じと言うのも何かおかしいような気がして、ピザにしました。そもそもシェアするというような発想はありません。とてもおいしそうなパスタでしたが、とてもおいしいピザだったので大満足でした。

 

都会は隣の駅まで歩いたとしてもしれています。

近々海外旅行をするためスーツケースを買いたいというリクエストに応え、いくつかのフロアをまわります。二つ三つとながめ、ちょうどいいサイズのスーツケースの中を見せてもらうと、即決。私の優柔不断さと比べると正反対といってもいいかもしれません。


一階でドーナツを食べながらお茶をします。だいぶ長居してしまいました。

お昼からどうも調子が出ずにいましたが、少しずつペースがつかめてきそうになりました。各々のタイミングでトイレに行くと、三人から二人へと場が変わります。なぜでしょう、なんとなく軽妙になるのは。

 

開店するほんの1,2分前にお店に着き、5分ほど待ったところで2階席に通されます。

いつもの夕食の時間よりもずいぶんと早いうえに、お昼はしっかり、おやつもたっぷり、ほとんどお腹がすいていないのですが、焼肉です。一人は私と同じようなお腹の状態ですが、もう一人はそうでもないようです。

何という名前かは知りませんが、煙を吸い込む筒がちょうど真ん中にあるので、座る位置をあちらにしたりこちらにしたり、どうにも邪魔です。

 

駅前の喫茶店に移り、あたたかい飲み物を飲みながら、ホッとする時間を過ごします。

一人がトイレに行こうとしますが、店のトイレが混んでいたので少し離れた商業施設まで行きました。少しだけ長い二人の時間となりました。身のない話が尽きません。

 

ああ、なんともない時間が過ぎていきました。

ああ、とてもいい時間だっただけに、少しもったいなかったかもしれません。

 

駅のホーム、一人は反対方向へと電車に乗ります。

私ともう一人は、方向は同じでしたが、行き先が違うため別の電車に乗りました。本当は同じ電車に乗りたかったのですが、それが不自然になりそうで、できませんでした。そのとまどいがもっと不自然だったかもしれません。

優柔不断な私の悪い癖が出てしまいました。

またひとつ、何かが少し、どこか遠くへと行ってしまったような気がしました。