読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

クラブロクラブ

自然な波に乗せられて

飛び出せ

地元の数少ない友人のうちの一人に、子どもができました。男の子です。

その友人は感動とは無縁で、そもそも感情があまり出てきません。それでも私は、さすがに自分の子どもが産まれる時は感動するのではないかと、ひそかに期待していました。

 

予定日よりも20日近くも早い出産となりました。

仕事から帰った友人は、いつもの痛みと違うと訴える奥さんを病院へ連れて行きましたが、その時点ではまさかその日のうちに産まれるとは思っていませんでした。病院で診てもらってはじめて、もうすぐ産まれるかもしれないということを知ったのです。

ほどなくして産まれました。

奥さんは初産でしたが、友人の表現を借りれば、ツルッと出てきた、とのことで、一般的に語られるほどの痛さを経験することはなく、病院に向かう車の中の寒さの方が辛かったようです。友人にとっても、あまりに急なことだったので、感動するための準備ができてなかったようです。 実に感動と縁遠い人です。

 

 

小学1年生のころからの友人です。

もうあと6年もすれば、その友人の息子が小学1年生になります。私たちが出会った歳です。

私はもう友人の息子と同級生の子どもをもつことはできませんが、もし将来子どもができたときには、歳の差をこえて仲良くなってくれたら嬉しいです。

 

 

産まれたての赤ちゃんを見ても絶対にかわいいとは思わないと思っていたけど、自分の子はかわいいと思った。そんなことを言いながら、友人は嬉しそうに写真を見せてくれました。覗き込むようにして見ると、ふさふさの髪の毛の小さな男の子が映っていました。ご多分に漏れず特別かわいいというわけではありませんが、友人のその言葉に初めての感情がこもっていたように思います。

 

私が早生まれなので、早生まれの子はいい子になる、と私が言うと、サンプルが一つしかないデータ、と友人が言いました。