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クラブロクラブ

自然な波に乗せられて

時間と空間と関係性の話

今年の正月は半日だけ実家に帰りました。車で15分ほどのところです。

兄にはまもなく1歳になろうかという男の子がいて、奥さんと3人で来ていました。

妹は旦那さんの仕事の都合で海外にいるため、今年の正月は戻ってきませんでした。

 

家族が苦手な私にとって、甥っ子がいるというのはとても嬉しいことです。

その理由の一つは、その場にいるすべての人の視線がしばらくは甥っ子に集中するからです。家族と極力会話をしたくない、特に私に対する質問は一切受け付けたくないと思っているので、こちらに意識が向かないことはこの上なく好都合なのです。

もう一つは、甥っ子ができたことで兄が正月に実家に顔を出さなければならなくなり、しかもそれがさほど長居をしない程度の時間だからです。つまり、私は兄の帰省に合わせて(少し遅れて)行けばよく、兄の帰りに合わせて帰ればいいので、無駄に長く居座らされることがなくなります。

おまけに、ちょっとかわいい。

 

とはいえ、それでも息苦しかった私。たまたまタイミングよく来ていた母方の祖母を家まで送り届ける役に名乗りを上げ、そそくさとその場を去りました。送りついでに1時間ほど伯父とともにゆっくりテレビを見てから帰りました。

 

私を待っていたかのように夕食の支度が始まりました。

食事が終わると、私はすぐに帰りたかったのですが、兄がトランプを始めました。というのも、以前家族で集まった時に、あまりに私が何も語らず手持無沙汰のようだったとのことで、正月らしいことをするために用意をしていたということでした。よそのお宅のことは知りませんが、我が家では子どものころは家族みんなでトランプをするのが正しい正月の過ごし方だったのです。昔から一番人気のゲームは大富豪です。

我が家の大富豪は細かいルールは一切なく、最もシンプルなルールで行われるのが習わしです。革命も階段もしばりも8切りも11バックもスペードの3でのジョーカー切りもなく、ジョーカーを他の数字として使うことすらできません。いつ以来かもわからないくらい昔に馴染んだルールでの大富豪は、実は少し楽しくもありましたが、さすがに兄の奥さんは実力に大きな差があり、それが逆に家族の歴史を物語っていて、苦手な家族に対して少し変な気持ちになりました。

そんな正月の帰省でした。

 

母方の祖母がついたお餅をもらったので、次の日からしばらくは、お雑煮をたくさん作りました。