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クラブロクラブ

自然な波に乗せられて

どこかな

観光名所にガイドさんがいるというのは、今や当たり前なのでしょうか。それともたまたまでしょうか。旅慣れしていない私にとっては非常に新鮮で、ありがたい存在でした。

 

少し離れたところに用事があったので、前々から一度は行ってみたいと思っていたところへ足を延ばしてみることにしました。

 

その都市は見どころがわりと近くにいくつも集まっていたので、歩いていくつもの名所を回ることができます。雑誌やインターネットで事前に情報を入手しておいたのですが、いざその地に立つと、いまひとつピンときません。敷地も広く、見て回るところはたくさんあるし、景観としては確かにいいのですが、歴史的な背景やその土地の文化などがわかっていないのでどこかしっくりこないのです。

そんなときに、観光案内所を発見しました。そこには無料観光ガイドの文字が。聞けば、地元のボランティアの方が一緒に回りながら解説をしてくれるというのです。

少し迷ったけれど、お願いすることにしました。

 

見どころには解説板が設置されているところも多いのですが、文章で読むより話を聞く方がずいぶんと頭に入ってきました。気になることはその場で聞き返すこともできます。1時間ほどでひと通り見て回りました。もし、一人でまわっていたら、同じ1時間でも充実感はまるで違ったように思います。

 

一つ挟んで、また別の観光名所に訪れます。そこでも同じように無料観光ガイドがあるとのことで、すぐに案内所に向かいます。

そこは古い町並みだったので、解説板のようなものもほとんど設置されておりません。ガイドなしだとその街並みの雰囲気やお店を楽しむことはできるでしょうが、それ以上はなかなか踏み込めなかったと思います。ガイドさんは、実に丁寧に、実に様々なことを教えてくれました。ほとんどの観光客が知る術がないようなこともサラッと教えてくれるのです。

 

ほとんど知識を持ち合わせていない分野については、一から自分で調べることも大切かもしれませんが、詳しい人に聞く方がよく理解できるように思います。もちろん、それを知識として定着させていくには、自分で調べたり本を読んだり、書いたり話したり考えたりすることが必要ですが、興味を持つか持たないかという第一歩の段階においては、好奇心をくすぐってもらうことが何より大きな力になるのだろうと思います。

また、ガイドさんの説明する姿をみると、教える側の人たちも、それはそれでまた楽しみの一つになったりもするのだということに気づかされます。

 

ガイドさんが解説してくれたことは、私の生活にほとんど何も影響を与えていないかもしれません。今後も何の影響もないかもしれません。

でも、ガイドさんに教えてもらったことはそれだけではありませんでした。

前面には出ずにちょっと隠れていることの方が、実は人に影響を与えているようです。