クラブロクラブ

自然な波に乗せられて

懐疑的なニッポン

早いもので、このブログを始めてからもう1年が経とうとしています。

まあ、始めたと言っても3つほど書いたあと、かなりのサボっていましたから実質はまだまだ半年とちょっと程度のものなんですが。

この際それには目をつぶりましょうよ。それはそれでいいではありませんか。

 

 

さてさて、何かと話題の三谷幸喜さんの「清須会議」が公開されまして、それこそ半年ほど前に「歴史は繰り返すのか」でも触れましたが、三谷ファンとしては観に行かないわけにはいかないわけで。

先日観に行きました。

 

原作の小説はすでに一度読み終えておりましたが、公開に合わせてもう一度読み直したくなってきたので、ちょうど観に行く前日に読み終わるペースで読みました。二度目ですが、やっぱり面白かった。

ネットでインタビュー記事なんかも多少読んだりして、なんなら前後の歴史も少しチェックしてみたりして、そんな感じで予備知識を蓄えて、いざ出陣と言わんばかりに張り切って観に行きました。

 

 

ということで、以下雑感。

 

これは観る人を選ぶ。そう思いましたね。

そして、これは間違いなくこれまでの三谷作品のような人気は出ないでしょうね。

 

いわゆる世間が求めている三谷映画というのは、突拍子もない設定やドタバタコメディなんだけどちょっぴりハートウォーミングな世界観だろうと思われます。

それを期待してみるとちょっと物足りないというか、肩透かしというか、そんな感覚はあると思います。

歴史が好きな人、詳しい人であればまだ救われるでしょうが、歴史が苦手でこの時代についてほとんど何も知らなければ楽しめないことでしょう。

 

と、少し辛口コメントになってしまいましたが、けっして私が楽しめなかったのではありません。

きっとそういう人も多いだろうという予想です。

私が予備知識もなしに観に行っていたらそんなことを感じていただろうという想像です。

 

先にも書きました通り、私は原作を読んでいた上に、多少の予備知識も蓄えておりましたから、これが群像劇であり、登場人物一人一人の人間模様を楽しむものであるということがわかっていました。

それをわかって観ると、こんなに丁寧に描かれているんですから、面白いに決まっているんです。

そしてやっぱり面白かったんです。可笑しいではなく。

 

なので、上映前に「携帯の電源はオフに」とか「上映中はお静かに」などの注意事項に加えて、清須会議を観るにあたっての注意事項を付け加えておけばよかったのかもしれませんね。

「この作品はコメディではありません。」と。

「いつもの三谷映画とは思って観てはいけません。」と。

 

 

個人的には、全体としては小説の方が面白かったと思います。

個々の心情や思惑、人間くささが深く丁寧に表現されていましたし、小説で印象的だった部分が映画では止む無くカットされていたり、省略、変更されていたりもしていました。

しかし、やはり役者さんたちの力はすさまじいと思わずにいられません。

映像として見せられたことで、より直接的に伝わってくるところも実にたくさんありました。

小説・映画、双方合わさってより深みが増す、そんな作品でもあったように思います。

 

これまでの三谷映画と比べて終わった後の高揚感やハートウォーミングな気分はありませんでした。

しかし、これまでの三谷映画と比べて、後にずっしり残るものが確かにありました。

 

本来ならばそのあたりには触れようかとも思っていたのですが、また別の機会に譲ることにしましょう。

 

 

なにしろ、もう1回観に行く予定なので。